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aoi_tomoyuki's blog

その時書きたかったこと書いてます。

百合乙女「お姉さま、こんな所に人生リセットボタンがあります!」

お姉さま「なにそれ?」
百合乙女「人生リセットボタンです」
お姉さま「放っておきなさい」
百合乙女「ええええええええええーーーーーーーーーーーーーーー!」
お姉さま「あーうるさい」
百合乙女「なんで放置するんですか! 押さなきゃ負けですよ!」
お姉さま「誰と勝負してるのよ……」
百合乙女「わたしの後にこれを見つけて押す人ですよ!」
お姉さま「そんな知らない人と戦わなくていいわ」
百合乙女「ダメです! 押さなきゃならないんです!」
お姉さま「それなら押せば?」
百合乙女「ダメです!」
お姉さま「何がダメなのよ」
百合乙女「こんな怪しいボタン押したら、変なことが起こるに決まってます」
お姉さま「じゃあ、押さなくていいでしょ」
百合乙女「ダメです! 押さなかったら押さなかったで負けちゃうんです!」
お姉さま「どうしたいのよ……」
百合乙女「押したいけど、押すが怖いんです。お姉さま押してみませんか?」
お姉さま「嫌よ」
百合乙女「ちょっと押すだけでいいんですってば」
お姉さま「そもそも何なの。その人生リセットボタンっていうのは」
百合乙女「分かんないですけど、ここに書いてあるんですよ」
お姉さま「えーと、『人生リセットボタン。ポチっとボタンを押すだけで、あなたの人生やり直します』、……なんなのよ、コレ」
百合乙女「まだ続きがありますよ。『ボタンを押した段階で、あなたは生まれ落ちた瞬間まで戻って人生をやり直します。リセットするわけですから、記憶を持っていくことはできません』」
お姉さま「意味が分からないわ」
百合乙女「分からないですか? 書いてあるとおりだと思いますけど」
お姉さま「文章の意味ではなくて、このボタンの意味が分からないの」
百合乙女「どういうことですか?」
お姉さま「今の記憶が残ったままリセットするならスゴイことだとは思うけど、記憶までリセットされてしまうのなら結果は同じでしょう」
百合乙女「同じですか?」
お姉さま「まったく同一の条件で物事を繰り返せば、いつも同一の結果が得らると思わない?」
百合乙女「うーん、そうなのかな。えっと、1+1を何度やったところで、結果は2になるってことですか?」
お姉さま「んー、数学のことはよく分からないけど、まあ、同じことじゃないかしら」
百合乙女「じゃあ、このボタン押しても意味がないってことですか?」
お姉さま「そうね」
百合乙女「それなら押しましょう!」
お姉さま「はぁ?」
百合乙女「押しましょうよ」
お姉さま「なんで今の会話の流れからそうなるのよ……」
百合乙女「いや、だって、意味がないなら押しても問題ないじゃないですか」
お姉さま「押さなくても問題ないわ」
百合乙女「ダメです! ボタンは押すことに意味があるんです!」
お姉さま「ないわよ!」
百合乙女「あります!」
お姉さま「はぁー、仕方ないわね。それなら好きなだけ押しなさい」
百合乙女「お姉さまも一緒に押してください」
お姉さま「嫌よ」
百合乙女「お願いですから一緒に押してくださいよ。一人じゃ心細いんです」
お姉さま「嫌なものは嫌なの」
百合乙女「むぅー……」
お姉さま「ダメなものはダメ!」
百合乙女「分かりました。ボタンのことはもういいです。もう帰りましょう」
お姉さま「やけに素直ね」
百合乙女「わたしは子供じゃないんです。はいっ」
お姉さま「その手はなに?」
百合乙女「手をつないで帰りましょうよ」
お姉さま「いきなりね。さっきまではつないでなかったのに」
百合乙女「いいじゃないですか。そういう気分なんです。ダメですか?」
お姉さま「別に、それぐらいならいいわよ」
百合乙女「やった。おねえさまの手ゲット! ついでにボタンを」

ポチッ

お姉さま「ちょっ、なんてことす」



十数年後



百合乙女「お姉さま、こんな所に人生リセットボタンがあります!」
お姉さま「なにそれ?」
百合乙女「人生リセットボタンです」
お姉さま「放っておきなさい」

・・・中略・・・

百合乙女「いいじゃないですか。そういう気分なんです。ダメですか?」
お姉さま「別に、それぐらいならいいわよ」
百合乙女「やった。おねえさまの手ゲット! ついでにボタンを」

ポチッ

お姉さま「ちょっ、なんてことす」



十数年後



百合乙女「お姉さま、こんな所に人生リセットボタンがあります!」