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aoi_tomoyuki's blog

その時書きたかったこと書いてます。

ハロウィンのささやかな事件|短編小説の集い(A:ハロウィン)

【第1回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」


参加です。小説リハビリ2回目。スペース込みで4999文字。
百合をずっと書きたかったんで百合を書きました。
ハロウィン+写真+百合って感じですが、ハロウィンがメインなんでAってことにしておきます。

ハロウィンのささやかな事件

 放課後。白桜女学園の図書室には数えるほどしか人影がなく、ページをめくる音がやけに大きく響いていた。
 三瀬花恵は奥にある自習室へ足を向けた。歩きながら深呼吸して気持ちを落ち着けた。
 自習室のドアが五つ並んでいた。花恵は迷わず一番左のドアの前に立ち、使用中のプレートを確認してノックした。いつものように軽く二回。すぐに中から目当ての声が返ってきた。
「失礼します、すみれ子さま」
 堂上すみれ子が微笑で迎えてくれた。彼女の名前と同じ可憐な笑顔だった。
「いらっしゃい、花恵さん。どうぞ座って」
 花恵は隣の椅子に座った。一人用の自習室なので、二人で座ると身体が触れるほど密着する。すみれ子が身体を動かす度に、甘くて胸がトロトロになる匂いが発せられる。花恵はいつもその匂いにドキドキしていた。
「あの、今日は面白い話ではなくて、ちょっと気になるというか、意見をうかがってみたいというか……」
「気になること?」
 花恵は制服のポケットから写真を二枚抜き取って机に並べた。それは先週行われたハロウィンパーティーの写真だった。音楽室で、仮装をした花恵が友人たちと楽しそうに踊っている。
「誰に撮ってもらったの?」
「新聞部の野本景子さまです。先日届けてもらいました」
「あら、花恵さんは魔女の仮装したのね。とても可愛らしいわ」
「や、やだ、すみれ子さま。可愛らしいだなんて。そんな、はじめて褒められました」
「みんな見る目がないのよ」
 花恵の顔が発火した。こんな自然に褒めるのは卑怯だ。
「いや、あの、私のことはいいんです。ここを見てください」
 恥ずかしさをこらえながら、花恵は写真を指さした。それは音楽室の窓から見える景色だった。
「カボチャのお化けの仮装をした人が、子羊箱へ向かっているように見えるわね」
「はい。一枚目と二枚目のカボチャさんを確認して欲しいんですけど」
 視線を動かして、すみれ子は写真を見比べた。
 一枚目の子羊箱へ向かっていて、二枚目は用事を済ませて戻る途中のように見える。通学バッグを持っているのが気になる。すみれ子はそんなことを言った。
「最初、カボチャさんが子羊箱に相談を投函したと思ったんです」
「違うの?」
「わかりません。ただ、一枚目と二枚目の時間を見てもらえますか」
 写真にはデジタル時計が写っているので時刻特定は容易だった。
「四時三十四分と三十七分。投函するのにここまで時間がかかるかしら」
「ですよね。変ですよね」
「でも、投函するか迷っていた可能性もあるから、何とも言えないわ」
 すみれ子は判断を保留した。
「そもそも、なぜパーティーの最中に投函したんだと思いますか?」
「仮装していれば投函する姿を見られないから」
「それなら、早朝とか、夕方とか、タイミングはあるはずです。現にこうして写真に撮られてしまったわけで」
「そうね。パーティーの最中に投函する必然性はない。見られたくなくて変装してるのに、投函までに三分というのはおかしい」
「そうです。変です。断然変なんです!」
 ようやく考えが伝わって、花恵は少し興奮してしまった。すかさず、すみれ子が唇の前に人差し指を立てて注意した。
「状況を整理させて」
 すみれ子がノートを開いて万年筆を持った。高校生で万年筆は珍しいかもしれないが、白桜女学園では入学時、全員が同じ万年筆を買うことになっている。
 パーティーは先週の土曜日。時刻は午後四時三十四分頃。場所は音楽室。
 すみれ子はノートにサラサラと状況を書き出していった。
「音楽室では何をしていたの?」
吹奏楽部の演奏に合わせて歌って踊りました。楽しかったですよ。すみれ子さまは何をなさっていたんですか?」
「私は生徒会を手伝ったり、カフェテリアでお茶を飲んだり」
「それなら私がお誘いしても良かったんですね」
「気を使わなくていいわよ。私は好きで人の少ない場所にいるんだから」
 言葉とは裏腹に少し寂しそうな表情をしていた。次からは絶対に誘おう。花恵は思った。
「次は、子羊箱について。花恵さんはどんな物か知ってる?」
「ええと、保健室の前の用紙があって、それに悩みを書いて投函すると、養護教諭の森先生が相談に乗ってくれるんですよね。細かいことは知りません」
 箱は少し古いが頑丈な作りをしていて、投函口は郵便ポストのようになっている。投函は簡単にできても、抜き出すことはできない。そして、箱の鍵は森先生が管理している。そんな特徴をすみれ子が書き出した。
「用紙は森先生が土曜日の夜に回収しているの」
「詳しいんですね。使ったことあるんですか?」
「……用紙の前に利用方法が掲示されているのよ」
 花恵は追求せずに、言葉を胸の中にしまっておくことにした。
「問題はカボチャが子羊箱の前で何をしていたのか」
 すみれ子はノートに『相談の投函』と『用紙の回収』と書いた。
「回収ですか? でも鍵がかかってますよね」
「そこは考えないでおきましょう。子羊箱には投函か回収。どちらかの行動ができる。カボチャは当時どちらをしたのか」
「時間的に回収したんだと思います」
「そうね。回収という目的があるなら、仮装で姿を隠すのも不自然ではない」
「でも、回収するにしても、パーティの最中にやることですか?」
 朝でも夜でもいつでも可能なのだから、昼間にやる理由はない。
「理由があったのよ。例えば、回収すべき用紙がパーティの最中に投函されたとしたら?」
 すみれ子は万年筆でノートの一部を指した。そこには森先生が土曜夜に回収すると書いてある。
「そっか。森先生の回収時間がパーティのあとだから」
「パーティの最中に投函されたのなら、パーティの最中に回収するしかない」
「でも、そこまでして回収する相談内容ってなんでしょう」
カンニングを告発するような内容とか」
 嫌な例だが、カンニングをした人が投函されたことを知れば、回収したくなるかもしれない。
「でも、実際の相談内容は分からないですね」
「そうね。情報が足りないわ。他にヒントとかないの?」
 新聞部へ行けば情報があるかもしれない。そこまで考えて、花恵は自分のポケットの膨らみに気がついた。
「役に立つかわかりませんけど、写真なら他にもあります」
 少し恥ずかしかったが、花恵は自分が写った他の写真を渡した。すみれ子はその一枚一枚をじっくり観察している。
「同じカボチャが写っている写真があるわね」
 見終わった後、すみれは二枚の写真を並べた。一枚は、校庭で二人のカボチャが野菜でお手玉をしている写真。もう一枚は、ゴミの集積場でボヤ騒ぎがあった時の写真。野次馬の中にカボチャの二人組がいる。どちらの写真にも、花恵が小さく写っている。
「どこかで見たと思ったら、奇術部の人だったんですね。あの日、奇術部は校庭で大道芸をしてました」
「もう一枚はボヤ騒ぎの野次馬の中」
 ボヤと言っても、実際は素人がバケツで消せる程度の火だった。とはいえ、現場には野次馬が集まり騒然となったため、生徒会が事態収拾に苦労をしていた。
「花恵さん、奇術部は何をしていたの?」
「ジャグリングとか、玉乗りや一輪車とか、あ、それから、炎のお手玉をやろうとしてました」
「炎のお手玉?」
 すみれ子が顔をしかめた。それがボヤの原因ではないか、と無言のまま問いかけてくる。
「でも、生徒会の方が来て、絶対にダメだって言われて中止になりました」
「そう。でも、もし花恵さんだったらどう思う?」
「それは、悔しいと思いますけど、あの、もしかして、すみれ子さま」
「花恵さん、これは初めから仮定の話よ。証拠なんてない。だから、私は思いついたことを話すわね」
 前置きをして、すみれ子は口を開いた。
 奇術部の二人は炎のお手玉が禁止されて不満だった。これでは何のために練習したのか分からない。だから、秘密でやることにした。仲のいい子だけを集めて。そして、きちんと火の始末をせずにゴミを捨てたためボヤが起きた。
「そう考えると、子羊箱の相談内容が推測できるわ」
「ボヤを起こしたことを懺悔しようとしたってことですか?」
「そう。奇術部の片方は罪悪感に押しつぶされて、匿名で子羊箱へ罪の告白、懺悔をしたのよ」
「もう一人の奇術部員は、投函後にそれを知らされたわけですね」
「たとえ匿名でも調べられればバレてしまう。だから、子羊箱から回収する必要があった。急いでね」
 森先生が回収してしまったら終わりだ。時間が少なかった。だから、仮装したまま子羊箱へ向かった。
 これで投函された相談内容と回収する理由が説明できた。
「でも、まだダメね。鍵の問題を説明できない。鍵は保健室に保管されているはず。だけど、あの日、先生は保健室で仕事をしていた。とても盗み出せたとは思えない」
「それなら道具とか使って、例えば糸にテープをくっつけて」
「できるかもしれないけれど、制限時間は三分。成功すると思う?」
 奇術部だろうと、ぶっつけ本番で成功するとも思えない。花恵は素直に案を引っこめた。
「うーん、じゃあ鍵を壊したとか」
「そんなことをしたら、大騒ぎになって犯人探しが始まるわよ」
 現時点で子羊箱がらみの騒ぎは起こっていない。
 どういうことなのだろう。頭をひねりながら、花恵は初めの写真のカボチャを見た。
「この通学バッグって何を入れてたんでしょうね」
「当然、何か役立つ道具を入れて……入れる?」
 つぶやくように言ったあと、すみれ子が動作を停止した。
「どうしたんですか?」
 声をかけても反応しない。花恵が肩に手を置こうとした瞬間、すみれ子の唇が動いた。
「もしかして、回収ではないのかもしれない……」
「どういうことですか? 告白の文章を読まれたら困るんですよね」
「そう。問題は読まれたら困るということよ」
「だから、読まれないためには回収するしか」
 すみれ子がゆっくりと首を振った。
「もっと簡単な方法があるわ」
 すみれ子は断言した。そこに迷いがなかった。花恵は黙して次の言葉を待った。
「水を入れたのよ」
「え……」
「子羊箱へ水を流し込めば用紙はずぶ濡れになる。白桜ではみんなお揃いの万年筆と水性インク使っているから、水に濡れば読めなくなってしまうわ」
 花恵は想像した。カボチャの仮装をした奇術部員が子羊箱にペットボトルの水を流しこむ姿を。箱の中にある何枚もの用紙が水浸しになってしまう様子を。
「そんな! そんなことをしたら、他の人の相談だって!」
「そんなの気にしている状況ではなかったはずよ」
 勝手すぎる。そんなの許されない。花恵は憤りを覚えた。
「水で濡れていたというだけなら、雨水が漏れたとか、結露したとか、何か偶発的な要因でそうなった可能性を捨てきれない。先生だって、いきなり事件にはできない」
 とりあえず様子見。ありそうな話だ。花恵は思った。
 すみれ子が一番初めの写真のカボチャを指さした。
「この奇術部員は都合の悪い相談用紙を消すために子羊箱に水を入れた。これが私の結論よ」
 花恵は立ちあがった。
「私、保健室へ行ってきます。こんなの、私」
「待って花恵さん。私はあくまで一つの可能性を示しただけ。証拠なんてないのよ」
「だから確かめに行くんです!」
 すみれ子が花恵の腕を掴んだ。振りほどけないほどの力がこもっていた。
「推論が当たっていたら、あなたはどうするつもり?」
「私は……ただ、あまりにも身勝手なのが許せなくて……他人の悩みを踏みにじるような」
「それなら、奇術部を糾弾して相応の罰を受けさせる? 人生を左右する重い罰になるかもしれないわ。花恵さん、あなたにその覚悟はある?」
「違う……私は、そんなことをしたいわけじゃ……」
 身体を支えられず、花恵は椅子に腰を落とした。
「ごめん、なさい、すみれ子さま。私には、覚悟が……ありません」
 悔しかった。無力さなのか、勇気のなさなのか、分からないが、なぜか涙があふれてきた。花恵は、頬を流れる温かい液体をぬぐうこともなく、頭を垂れていた。
 すみれ子は花恵の頭に手を回して抱き寄せた。そして、優しく頭をなでた。
「私にもそんな覚悟はないわ。ただの可能性。それでいいのよ」
 耳元で、すみれ子の安らかな声が響いた。焼きたてのパンのような温かく心地いい感触に包まれて、花恵は負の感情が消えていくのを感じた。
「わかりました」
「いい子ね」
 花恵は考えることをやめた。すみれ子は頭をなで続けた。
 ずっとそうしていた。
(了)

なんかやたらと叩かれてるのでiPhone6Plusの感想でも

 iPhone4Sの限界が近かったので、SIMフリーのiPhone6 Plusを買ったんですよ。ロクに電話しないし、そんなに通信もしないんで、MVNOにして料金抑えたかったというのもあるんですけど。
 アップルストアで予約して3週間待ちで届くらしく待ってたわけです。


 で、発送を待ってる間になんかやたらと6Plus叩きが目に入る。まあ、宗教的に叩いてる人も多いかもしれませんが、実際に使ってる人もいるように見えたのでちょっと不安だったわけです。



 使ってみた感想なんですが、まあ割と満足してます。電池が持つのと処理が早いってだけで買い替えた意味はありました。とりあえず気づいたことでも書いておきます。

そもそも尻ポケットには入らない

 頭の辺がちょっと出ます。前のポケットには入ります。iPhoneと一緒に別のものを入れようとすると大変なことになります。角度を調整すれば入れたまま座れます。お肉でピッチピチの人や小さいポケットはしりません。


片手はもぅマヂ無理。。。

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左端へがんばって指を伸ばしても届かない様子。無理すると落とす。

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上端へがんばって指を伸ばしても届かない様子。無理するとくるりんっって回転して飛びそう。

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下端にももちろん届かない様子。

素直に両手で使いましょう。

 僕などは実際にiPhone6Plusのサイズの紙を切って持ってみて、こりゃあ片手じゃ扱えないぞ、というのは分かっていたので、特にショックはありませんでした。なにも考えずに勢いで買っちゃった人が後悔してたってことなんでしょうか。

胸ポケットに入れてると盗撮と間違えられそう

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 朝の混雑時にこんな感じでやってみてはいかがでしょうか。

マンガが普通に読める

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 縦画面。ルビも潰れない。

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 見開きでも問題なく読める。


 個人的にはこれが一番嬉しかったです。これで外でも暇つぶしにマンガが快適に読めるので、電子書籍の積み本崩しがはかどります。

小説も読みやすい

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 だいたい文庫本と同じぐらいのサイズで、文庫本よりも軽いので非常に小説が読みやすいです。iPhone4Sでも小説は読めましたけど、やっぱりちょっと画面が小さかったのがネックでしたので6Plusの読みやすさは大満足です。
 一応、KindleFireHDX8.9も持ってるんですが、あっちは画面が大きすぎたり重たかったりするので、快適に小説を読めるとは言いがたい感じでした。


 基本的に、ブラウザとTwitterとPressoとTwinkleと音楽とkindleradikoぐらいしか使ってないんで、特に不満になる要素はないってことで。
 あ、あと裸で置くとカメラの出っ張りでがたがたするのがダサいです。

【定期ウォッチ】2014年版国税庁の「年末調整のしかた」の表紙が不死鳥のごとく蘇り再び輝きを取り戻す

 今年もあっという間に4分の3が終わり、残すところあと3ヶ月……ではなく、2ヶ月と3週間ほどとなりました。今年も何一つ成し遂げられなかった、と自分の無能さから目を背け、耳を塞ぎたくなるかもしれませんが、流れる時間は一秒も待ってはくれません。
 今年もあの季節がやってまいりました。


 ハロウィン? クリスマス? 何言ってんだこいつ。


 年末です。年末調整です。年末調整の季節ですよ! 実際、世間的にはちょっと早いかもしれませんが、国税庁の「年末調整のしかた」はもう更新されているのです。


 では、早速今年の表紙を見てみましょう、といきたいところですが、せっかくですので、これまでの流れを振り返っておきましょう。


 まず、「年末調整のしかた」というのは、国税庁が発行するその年の年末調整のやり方が書いてある冊子です。そのまんまです。国税庁のサイトからPDFがダウンロードできます。税務署にでも行けば冊子がもらえるんでしょうか? その辺はよく知りません。

 
 で、「年末調整のしかた」には表紙がありまして、そこには毎回イラストが描いてあります。そして、そのイラストが年々変化していく様子がとても興味深いので、こうして毎年定期チェックしているわけです。


 というわけで、以下に一昨年と昨年の記事をコピペします。

 まず平成16年の表紙から。

 スペースをとりあえず埋めておくか的な可も不可もないお役所的挿絵です。




 次、平成17年。

 なんかいきなり躍動感が出ました。




 平成18年

 座りました! なんか描き込み量が若干増えているような気がします。




 平成19年

 歩き出しました。17年に比べてちゃんと手足の動きが描いてあります。




 平成20年

 この年からカラーになります。予算が増えたんでしょうか。でも、なんか面白みのない絵になってしまった感じがします。




 平成21年

 あまり変化はありません。前年から続いて公園+子連れの家族+老夫婦+カップルという構成になっています。



 平成22年

 大した変化はありません。カラーになってからずっと同じ構成です。面白くないです。



 平成23年

!? 構成は変わっていませんが、急に個性が出ました! 庁内でpixivやってる人にでもお願いしたのでしょうか。ママンが可愛いです。娘さんも将来楽しみです。



 平成24年

 そして今年。担当者が怒られない範囲内で攻めてきてるのが手に取るように判ります。調子乗ってますねコイツ!


 そして、去年の平成25年

 今年も年末調整の時期がやって来ました。最近になるまですっかり忘れていましたが、今年はどんな絵になっているのだろうと、心の片隅では楽しみにしていました。きっと、よつばと!みたいな絵で、仲睦まじい親子が描かれているに違いないと微粒子レベルで確信しておりました。


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 おい、退化してどうする!!!
 個性が消えてしまったじゃないかああああああああああああああああああああああああああ。こんな当り障りのない絵ではダメだろう。何でそうなるんだ。意味がわからない。起こられたのか。起こられてしまったのか。クソみたいな上司にねちねちと嫌味を言われてしまったのか。つまらない老人からけしからんとか言われて怒られたのか。ウンコみたいなクレーマーがつまらない文句をつけてきたのか。いったいどんな悲しい事件があったのか。




 去年なぜか路線変更によって没個性化されてしまった表紙。さて、今年はどうなったのか!




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 ぼくたちの「年末調整のしかた」が蘇った!!! 


 無事帰ってきてくれました。23年、24年と攻めすぎて怒られて路線変更させられたのかと思いましたが、大丈夫だったようです。
 お役所だって萌えキャラとか使ってる昨今、一般人がぎりぎり嫌悪しないラインへぶっこんでくる感じがたまらないですね。描いている人はきっと超えちゃいけないラインをわきまえてるんですね。逆に完全な萌えキャラにされちゃったら、こんなところで媚びてんじゃねーよって興ざめするところですから。
 今回の絵は、背景が球形になってて適当なビルがぐい~んって生えてる感じが好きです。
 地味な点ですけど、過去絵と比べて今回が一番木が大きいですね。雲をコピーして色変えたような木ですね。
 後ろの老紳士はきっと競馬新聞持ってますよ。隣のばあさんにどの馬がいいか相談してる最中です。ばあさんはニコニコしながら、どの馬でもいいですよって言うんだけど、当たったら分前を主張しますね。絶対。
 一番可愛いのが男の子ですね。女装させたいですね。裏のカップルのお姉さんと姉ショタさせたいですね。
 女の子が来てる服にハートマークがついてますけど、無地以外の服は今回が初じゃないですかね。アホっぽい子に育ちそうです。
 お父さんはつまらない男ですね。ちょっと顔がいいから結婚できた口ですよ。ロクでもないです。
 あとお母さんのバッグの持ち方疲れないですかね。大丈夫ですか。それから子供がお母さんとそんなに似てませんけど事情があるんでしょうか。気になりますね。
 

 

 というわけで、今年の絵はだんだんと進化していく路線に戻りました。
 本当に良かったです。来年はどうなるんでしょう。今から楽しみです。

【第0回】短編小説の集い とりあえず参加

 最近、全然小説を書いてないし、書けないしで、リハビリしなきゃと思ってたんですけども、ちょうどよく下のものを見つけちゃいましたので、ちょっと書いてみようかなと思った次第です。


【第0回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - Novel Cluster 's on the Star!

 お題は「りんご」、三人称限定、5000字以内。
 

Aの記録.txt

 五月二十二日--A
 翌日の朝、Aが目を覚ますとテーブルにりんごが置いてあった。まったく見覚えのないりんごだった。流れ出た血液のように鮮やかな色をしていた。
 Aにはりんごを買った記憶がなかった。プレゼントしてくれるような知り合いもいない。
 では、なぜりんごがここにあるのか。
 何者かが持ち込んだのかも知れない。Aはそう考えて、まず玄関の戸締まりを確認した。ボロアパートの安っぽいドアではあるが、しっかりと施錠されていた。チェーンロックもかかっている。部屋の窓にも鍵がかかっていた。
 外部からの侵入ではないはずだ。しかし、そうなるとりんごが存在する理由が説明できない。
 Aはりんごを見つめながら考えた。その赤い色を見ていると、次第に鼓動が早まっていくのを感じだ。
 まだ侵入者が部屋の中にいる可能性がある。すぐに外へ逃げるか。警察へ通報するか。
 Aはそのどちらも選ばなかった。なにも確信が持てない以上、警察には通報できない。外へ逃げたとしても、それからどうすればいいのかわからなかった。
 用心のため鉄製のアイロンを持って、Aは狭いアパートの人が隠れられそうな場所を見ていった。ベランダ、押入れ、洗面台の戸棚、台所の戸棚。そして、Aは風呂場へ足を踏み入れた。愕然と立ちつくした。意味がわからなかった。
 浴槽の中に大量の食品が入っていた。よく見ると、それは冷蔵庫に入っていた物だった。牛乳やオレンジジュースのパック、キャベツ、レタス、玉ねぎ、人参、じゃがいも等の野菜類、ハム、ソーセージ、チーズ、バター、卵のパック、漬物の入ったタッパーなど。しかし、見慣れない物もあった。パイナップル、桃、みかん、グレープフルーツ、バナナなどの果物だった。りんご同様、こんな高そうな果物を買った覚えはなかった。
 そもそも、なぜ冷蔵庫の中身が浴槽の中にあるのか。今、冷蔵庫の中はどうなっているのか。
 Aは風呂場を出て冷蔵庫の前に立った。冷蔵室の取手に手をかけた。
 その瞬間、Aの目の前が真っ暗になった。頭がクラクラとして世界が回る。足元がおぼつかなくなり尻餅をついた。
 目前の暗黒のスクリーンに大量の映像の断片が流れていった。それは昨日の映像だった。
 Aはそれをぼんやりと眺めて、そして、この日はじめて口を開いて声を出した。
「ああ……。忘れてた」


 五月二十一日
 この日、Aは仕事を終えると寄り道することなく電車に乗った。遊びに行く場所も相手もいない。真っ直ぐ家へ帰るだけだった。
 ただボロアパートと職場を往復するだけの生活。働いて得られるのは最低限の金と、無為の時間で埋められる休日。大きな不満はない。幸福もない。そんな生活をもう十年も続けてきた。なんの変化も刺激もないぬるい水の中で自分が腐っていく。Aは常に満たされない気持ちを、心のどこかに大きな穴が空いている感覚を抱えていた。だからといって、この生活を変える方法もわからなければ、行動を起こす勇気もなかった。
 いつもの駅で降りて、Aは人の流れに乗って歩いた。
「すいません」
 駅を出たところで、Aは声をかけられた。若い男だった。大学生くらいだろうか。スポーツでもやっているのか、ほどよく引き締まった身体をしていた。
「フルーツいりませんか? 売れ残ってしまったので、一つ買ってくれませんか?」
 若者は果物がつまったカゴを持っていた。りんご、みかん、グレープフルーツ、パイナップル、他にも色々な種類があった。
 Aが足を止めると、若者はニッコリとさわやかな笑みを浮かべりんごを差し出してきた。
「おいしいですよ。一ついかがですか?」
「いくら?」
「一つ五百円です」
 笑顔を崩さず若者は言った。
 高い。反射的に思ったが、Aは口に出さなかった。代わりに財布から五百円玉を出した。
「ありがとうございます!」
 元気にお礼を言って、若者はりんごをAの手に握らせた。その男っぽい手が触れた瞬間、Aの心臓が高鳴った。胸の中になんともいえない甘酸っぱい感情がわきあがってきた。それは、はるか昔に忘れてしまった感情だった。Aは若者に恋をしていた。ほとんど一目惚れだった。
 そんなAの様子など気づくはずもなく、若者は次の客を探して離れていこうとしていた。客以外の何者でもないのだから当然だった。だが、Aは我慢できなかった。
「ちょっと待って。まだ欲しいんだけど」
 Aは若者を引き止めるため、再び客になることを選んだ。
「本当ですか? ありがとうございます」
 若者は人懐っこい笑顔で戻ってきた。そして、カゴを広げてフルーツを選ぶように言った。
「どれも新鮮で美味しいですよ」
 そんなセールストークはAの耳を素通りしていった。Aは考えていた。ここで買うだけでは、すぐにまた繋がりが途絶えてしまう。客と売り子という関係を飛び越えて、次へ繋げるような方法はないのだろうか。
「このパイナップルなんてどうですか? 美味しいって評判なんですよ」
 Aが値段を聞くと、りんごの数倍近い値段を提示された。普段なら検討すらしないはずだが、Aは若者の気を引くために悩んでいる素振りを見せた。
「買いたいのは山々なんだけど、今、手持ちがなくって……。家にならあるんだけど……ここから五分ぐらいのところだから、ちょっとついてきてもらっていい?」
 完全に博打だった。とにかく一分一秒でも一緒にいることができれば、なにかしらのチャンスを作ることができるかもしれない。Aは自分でも呆れるほど必死だった。
「いいですよ。行きましょう」
 Aの緊張とは裏腹に、若者は驚くほど軽い調子で答えた。
 二人はAのアパートへ向けて歩きだした。
 Aは舞い上がっていた。若い男とアパートへの道を歩いている。引っ越してきて数年経つが、一度もそんなことはなかった。
 こんな簡単な事で世界が違って見えた。カップルにも親子連れにも腹が立たない。世界が輝いて見えた。
 アパートへ到着するまでの間、Aは若者と話をした。というよりは、一方的に若者が話し続けた。彼は近くの大学に通っている二十歳。将来へつながるバイトをしようと探していたら、フルーツ売りに出会ったという。歩合制なのが大変だと言うが、やりがいがあって非常に勉強になる仕事だと熱い口調で語った。その未来を信じる横顔にAはますます魅了された。
 築数十年のボロアパートに到着しても、若者は目立った反応を示さなかった。嫌われてしまうのではないかとドキドキしていたので、Aは内心ホッとしていた。
 Aは部屋の鍵を開けて若者を招き入れた。
「お邪魔しまーす」
 友達の家へ遊びに来たような口調で言って、若者は足元にかごを下ろした。Aはお茶を入れるので部屋の中へ上がるように誘った。最初は遠慮する素振りを見せたものの、最終的に若者は一つしかない座布団へ腰を落ち着けた。
 Aはお湯を沸かしていた。その合間に若者の様子をチラチラと見ながら考えた。
 女の部屋に上がるということは、彼にもその気があるのではないか。嫌だったらこんなところまで来るはずがない。性欲の強い若い男だから少しぐらい年齢が離れていても気にならないのだろう。間違いない。彼は女の肉体を欲している。
 結論が出ると、Aはコンロの火を止めた。若者の背後へ忍び寄った。無防備な背中だった。Aは若者の身体を半回転させながら押し倒した。虚をつかれた若者は反応できない。Aは顔を近づけて唇を押しつけた。
 久しぶりのキス。もう十年以上していなかった。Aがその感触を楽しもうとしていると、強い衝撃が胸を貫いた。Aは転がって頭を打った。
「何しやがんだこのクソババア! 死ね糞が! 臭えんだよ豚ババア! 養豚場へ帰りやがれ! 何勝手に人間様に欲情してやがる! くたばれや! ゴミ女!」
 Aの上から怒号が降ってきた。目前にいるのはあの好青年ではなく、怒り狂った赤鬼だった。
 Aは彼の凶悪な正体に恐怖した。それと同時に、優しい顔をして、こんな暴力性を隠して、取り入ろうとしていたことに激しい怒りを覚えた。
 若者がAの腹を蹴った。身体から嫌な音がした。意識が飛びかけた。呼吸ができなくなりのたうち回った。さらに何発も蹴りが入れられた。
 このままでは殺されてしまう。 なんとかしないと。
 Aの視界の片隅にアイロンが目に入った。あれは鉄製でとても重い。Aは腕をいっぱいに伸ばしてそれを握った。
 そして、若者の左足へ振り下ろした。
 

五月二十二日--B
 冷蔵庫の中にはあの若者がいた。
 未来を信じていたフルーツ売りの若者が、冷たくなって変な形で押し込まれていた。
 どうしてこうなってしまったのだろうか。
 Aは冷蔵庫を閉めた。
 これからどうするのか。どうすればいいのか。
 Aはふらふらと歩いてベッドへ倒れこんだ。りんごがテーブルの上に置いてあるのが見えた。
「おなかすいた……」
 Aはりんごを手にとってかぶりついた。
 血の味がした。

 了

3DSの新絵心教室の入門編終了。どれぐらい絵心がついたのか

 一ヶ月ほど前、いつものように死んだ目ではてブのトップページを眺めていたら、ふと3DS絵心教室のレビュー記事を見かけました。


美術成績「2」の僕が3DSの『新 絵心教室』で遊んでみた - ぐるりみち。


 これがかなり良いレビュー記事だったので、ほいほいと釣られて絵心教室を買ってしまいました。


 思えば絵心とは無縁の人生でございました。絵を描きたいという気持ちはあるものの、自分の思うように描けない。下書きは割といい感じじゃないかな、なんて思いながら色を塗ってみたらイケてる下書きの面影はどこにもなく、幼児の落書きがそこにあるだけ。エロい絵を描きたい、可愛い女の子を描きたい、なんて若さとリビドーで萌え絵チャレンジするもロクに上達することなく絵を描くことを諦めました。


 そんな人間の前に現れた絵心教室!果たして絵心を与えてくれるのでしょうか。ワクワクしながら絵心教室の門をくぐりました。

良かったところ

・細かいステップごとに先生のお手本がある。わかりやすい。
・お手本通りに描いておけば酷いことにはならない。それなりに見れるものが完成する。
・グリッドのお陰で無茶苦茶な形になることはない。(これまでは絵を描くときにグリッドを使うという発想すらなかった)
・入門編は先生が色を作ってくれるので妙な色になることはない。
・色の塗り方とか全然分からなかったけど、なんとなくわかってきた。
・鉛筆とか筆とか使う時の効果音がいい。塗ってる時に気分が良くなってくる。

微妙なところ

・ミスっても今のナシはできない(ポケモンアートアカデミーではできるようになってる)
・入門編だからなのか、風景画の植物だとかの細かい部分をかなり大雑把に表現するので、植物ばかりの風景画が何描いてあんだかわからなくなる。


 そういうわけで一ヶ月ほどかけて、なんとか絵心教室の入門編が終わりました。どれぐらい絵心がついたのか成果を確認。


 ちなみに画像で保存せずに作品集で保存してしまったため、iPhoneのカメラで画面を撮影した。


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先生のお手本がおっぱいの存在を完全に無視していたので、気合入れておっぱいを表現してみました。
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ここから画像で保存しました。

海岸線 6月26日
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川 6月27日
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絵心ついてる? うーんよくわかりません。


とりあえず、先生のお手本のない絵を描いてみることにしました。
iPhoneの中に入ってたベルたそ。

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たったこれだけで8時間ぐらいかかった……。疲れた。お絵かきってこんなに疲れるの……。



多少は絵心ついたのかなあとは思いました。次は絵心教室の応用編に進みます。たぶん一ヶ月ぐらいかかります。

はてブの病に蝕まれている

 本当はどうでもいいんですよ。でも、なんていうか、話題になってる記事とか見ると、気の利いたことを言いたくなっちゃうんですよね。


手つないでいいなあ
貧困層の人たちが必死で働いて、その日の稼ぎでようやくパンを買って、みんなで幸せそうにそれを食べる様子をテレビで見て、「幸せそうでいいなあ」と感動を消費する金持ちみたいな?

 例えばこれとか。
 こんなの、なにも考えずにイイハナシダナーって感想書いておけばいいんでしょ。無害じゃないですか。
 だけど、ブクマ一覧に並んでる「感動した!」「いい話!」「泣ける!」とか見てると、なんかもう、逆張りしてえええええええええええええって思うわけじゃないですか。本心だろうとそうじゃなかろうと、そういうの見せられると、「お前らなんでそんな単純なの?頭空っぽなの?」って、ひねくれてねじくれて雑巾みたいになった心がウズくわけじゃないですか。
 だから、書こうか書くまいか、ウズウズしながら、どう思われるだろうとか悩みながら、結局書いちゃうわけですけど、でも、なんにも考えずに感動してるほうが賢いんですよ。
 はてなスターなんてもらうより、きれいなお姉ちゃんと一緒に感動したーーーって体験を共有して、おっぱい揉んでたほうが幸せなんですよ。

 
才能も留学も不要! 外国語をたった6ヶ月でマスターできる「5つの原則」がすごい | ログミー[o_O]
まーた英語の勉強法だけを学習する人がたくさんいるのか


 これとかね。こんなのいくら文句言ったって、皮肉言ったって、ブクマする人なんてコメント見ないですよ。だけど、見ちゃったらもうイライラしちゃって文句言わずにはいられないわけです。「何でお前ら毎度毎度馬鹿みたいに英語の記事ばっかりブクマしてんの?それで使えるようになったの?」って問い詰めたいわけですよ。
 でも、こういう人たちは、はてブの使い方が違うんです。ブクマ廃人みたいにコミニュケーションに使ってなくて、ちゃんとソーシャルブックマークとして使ってる人たちじゃないですか。もう文句言うだけこっちがアホなんですよ。暖簾に腕押しした勢いで通りに飛び出してトラックに轢かれるぐらいバカなことですよ。
 これブクマに星くれた人とか、ブクマ廃人側の人なんでしょうけど、一緒になって虚空に向かってツバ吐いたってしょうがないですよ。
 それでも言わずにはいられない。心が叫ぶのです。気に入らないやつらすべてにツバを吐きかけろと。

 あーはてブの病にやられている。
 もうダメだ。

転載禁止で衰退するのは2chではなく、まとめブログという錬金システム

 タイトルが結論です。

 さて、今回の2ch転載禁止騒動の反応を眺めていると、2chの影響力が減少して衰退するという意見が意外と多く見られます。自分としては、それはちょっと違うんじゃないかなあ、と思いますので、ちょっと書いてみます。


 ネットで大きな影響力を持っていたのは2chではなくて2chまとめブログです。


 昔、2chはやっているさえ人に知られたくないような場所だったはずです。今晩のおかずからハッキングまで語り合うアンダーグラウンド(笑)な場所だったのに、なぜこんなにメジャーな場所になってしまったのでしょう。
 犯罪者を出したり、電車男で話題になったり、有名になるような出来事は色々ありましたが、今のようにネットのあらゆる場所へ話題やデマをふりまく要因となったのは、まとめブログの存在です。まとめブログがアクセスを集め、金を集め、影響力を増大していった結果として、2chという便所の落書きが様々な人の目に飛び込むようになりました。


 当然ですが、2ch2chまとめを同一視できる存在ではありません。


 全く役割の異なるものです。2ch2chまとめブログなしでも存在できますが、2chまとめブログは2chなくして存在できません。(転載禁止になって2ch以外をまとめて生き残ろうとしていますが、それはもう2chまとめブログとは呼べません)
 2chは様々な事柄について語れる場。やたら巨大な掲示板、コミュニティです。
 まとめブログは、管理人の意向に沿うように抽出編集された記事を読むための場所です。そこに集まるのは、2chには行かず、まとめブログのコメント欄に意見を書いたり、SNS等でまとめの記事を拡散させるまとめ民です。2ch住人とは根本的に性質が異なっています。


 住人の質が大きく違うということは、転載禁止になっても2chまとめブログから2chへ人が流れることはありません。手軽に娯楽を摂取していたまとめ民が2chで娯楽を探すようなことは考えにくいためです。つまり、転載禁止によって2chのユーザーが拡大することはありません。
 だからと言って、即座に衰退するというのも違います。


 2chは今も昔も便所の落書きです。価値のあるものは専門板の過去ログぐらいで、大半はその場限りのウンコです。
 ウンコは2chまとめが抽出編集して、外部に公開して、大量の人を集めて、情報が拡散して、はじめて大きな影響力を獲得されます。単体で存在しても誰も外部へ拡散しなければ大して力なんでありません。
 影響力があるように見えたのは、2chまとめという強大な集客錬金システムによって拡散されたためです。


 今回の転載禁止騒動で影響力を失ったのは2chではなく2chまとめです。
 2ch単体では大きく失われる影響力がありません。そして、巨大な匿名掲示板である2chには常に一定の需要があります。もちろんネット社会の変化によってその需要は変わりますから、役割を終えてそのうち閉鎖するのでしょう。現状の形のままなら徐々に衰退していくのは間違いないとも思います。
 しかし、今回の騒動がトリガーとなって即死亡なんてことは考えにくいです。今、2chにいる人たちの需要を満たす場所がありませんから。


2chから情報が拡散されることがなくなって影響力が減るのは間違いないじゃないか」
 という意見もあるでしょうが、2chから発信される都合のいいスレを立てていたのはまとめブログ側の人間ですし、情報を取捨選択して方向性を決めていたのもまとめブログです。果たしてそれを2chの影響力だというのでしょうか。疑問です。
 そもそも外部への影響力が減っても、2ch内でウンコなすり合ってる住人にとってはどうでもいいことです。住人は気軽に匿名で自分の興味ある話題に参加できればいいんです。


 というわけで、2chから発信される情報が消えて衰退するのは、2chまとめブログという大掛かりな集客錬金システムというお話でした。



 個人的には両方利用しておりますが、2ch2chまとめが滅びようと盛者必衰としか思いません。
 Twitterはてなが滅んでも「ご冥福をお祈りします」と心にもない言葉を述べて、新しい面白いものを探したりその登場を待つんじゃないかと思う今日このごろでした。